2012年 03月 23日
絵本
月に4回 数人のお母さんたちでシフトを組み 入れるときに学校へ出向き 朝の10分という短い時間ですが わが子以外の学年教室にもお邪魔して読み聞かせをしています
子供が小さなころは寝る前のひとときを絵本で過ごし「もう1回読んで!」とか「今日はこれ読んで!」とかそんな穏やかな思い出があるのですが こちらの学校は低学年~高学年にも読み聞かせの機会があって本のセレクトにもたのしみがあります
「鬼」が出てくるものや「山姥」とか「じさま ばさま」なんて言うのが個人的にはとても好きで 10分間山形弁で読みきった本も子供受けはしたかどうかは定かではないけれど 結構おもしろかったな~と密かに思い返しているのですが 多感な時期の5.6年生の教室に行けるときには何かメッセージ性のあるものがいいなと 大間原発のあさこさんのお話をしてみたり アイヌのお話をしてみたり知床のヒグマのお話をしてみたり ・・・
そして4.5.6年生の各教室を1冊の本で回りました

絵本というよりは朗読のようになってしまうのですが こどもたちはしっかりと聞いてくれました
あえて感想を聞いたりということはしなかったので その小さな心にどんな思いが刻まれたのかなと興味深くいたのです
食肉工場で働くお父さんとその息子を主人公としたストーリーです。
ふりがなも付いており、小学校低学年の子供も読めます。
普段、食卓に並び、私たちが口にするお肉や魚など、
生き物に感謝する気持ちもさることながら、
その命をとじるお仕事をしている方や、
命を育てるお仕事をしている方への感謝の気持ちと、
その方々が、日々心に抱える葛藤を持っていることも忘れてはいけない
と思わせてくれる作品です。
食べているものに対して思いをはせることにより、
点が線になって一つの延長線上に繋がり、
感謝の気持ちが生まれ、自然に「いただきます」と「ごちそうさまでした」が言える
そんな、きっかけになる本だと思います。
amazon カスタマーレビューより
そう いのちをいただく いただきますの意を感じる一冊です
今年卒業した6年生からのメッセージの中に1人の男の子が「1番良かった本!!」というタイトルでこんな文章を残してくれました
「肉を食べるにはその動物をころさなきゃいけない」っていうのはしっていたけれど、まさか絵本にでてくるなんて。動物を殺す人がいなきゃ肉をたべられないということをあらためて知りました」